単車活動記

みすかと申します!パチンコ大好きな情報工学系大学生が、バイクを弄ったりパチンコで惨敗した記録を記事にしています。

スーパーディオ PWK28と分離給油

どうも、ここ最近チャンバーの設計したりビッグキャブつけたりで死ぬほど体が痛いみすかです。

 

いやーついにやってきましたねPWK28!

 

この記事見てる人おるんかっていっつも思いますけど、もしこれから分離給油でビッグキャブ を付けたい方がいたら、少しでも助けになる様に書き残していきたいと思います。

 

 

今までの記事で書いたか覚えていませんが、71.8ccでオイルポンプの加工はしていません。

 

ねぎのリーダーさんの記事を読むと分かる通り、純正状態で濃すぎるオイル量が出ているため、多少ボアアップしても影響はありません。

 

ボアアップして無加工オイルポンプで3分以上スロットル全開で走り100km/h出したことがありますが、それでも焼きつきませんでした。

 

あと、知っている方はいると思いますが、普通分離給油でビッグキャブを付けることはできません。

スーパーディオの純正キャブであるPB80は16mm動くと全開です。オイルポンプ側もおよそ16mmで吐出量がmaxになり、それ以上ポンプは回りません。

どういうことかと言うと口径16mm以上のキャブをつけて分離給油しようとすると、スロットルを16mm分捻った時、ポンプ側の動ける限界がやってきてしまい、16mmまでしか引くことができません。物理的に16mm以上引くことは出来ないのです。

 

これはワイヤーをどう弄り倒しても解決する問題ではないのです……(1日使って気づきました)

 

付けれるけど全開には出来ないっていう状態になります。

 

でもこれじゃあ大きなキャブ付ける意味全く無いじゃ無いですか?

 

ですので、ポンプ側は16mm引いてキャブ側は28mm引くのを1本のワイヤーですると言う手段を解説していきます。

 

いやーこれがね、「スーパーディオ PWK28」とか調べてもみんな混合給油1本引きにしてしまうんですよ。

 

まあその方が楽なのは分かりますが、いくら調べても出てこないのは分離で走るやつがいないって事でしょう。まあかなり手間かかるんでね。

 

 

長い前置きになりましたが、取り敢えず取り付けまで書きます。

 

まずは部品の紹介から

 

これはアマゾンで買ったパチモンのPWK28ですleihuoだったかな?

スロージェットとメインジェットがちょろっと付いてきます。

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次に、ヤフオクで買った分離給油可能ビッグインテーク&リードバルブです。

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キャブが3000円インテークが4000程度でした。

 

インテークの取り付けです。

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ここまでバラして、既存のインテークを引っこ抜きます。

ちなみにみすかは横着してガソリンホースとオイルホースとワイヤー類を外して、インテークを持って車体を持ち上げて強引に取ろうとして手袋ごと擦りむいて皮がむけました

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みなさんはプラハンでゆっくり叩いて取りましょう

 

で、このインテーク↑の写真では組み上がっているのですが、全バラして一からつけないと6角頭のボルトが回せません

なので土台から1つずつ付けていく事になります。

 

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こいつは中華なのか分かりませんが、地味に穴がずれてて長穴加工が必要だと思います。

みすかは強引につけました。

 

この後はまんま付けていくだけです。

 

さてここからが本題の分離給油で行くという事ですね。

 

1日友達とワイヤーいじってどうにもならなくて日焼けしてやっと分かりました。

 

色々考えたんですよ……………

 

説明すると長くなるのでどうやったら解決するのかだけ書きますww

 

ずばり、分岐後にハイスロ加工!

 

スロットル開度は16mm分

オイルポンプ可動域も16mm分

キャブは28mm分引かないといけない

 

という条件のため、分岐した後のキャブ側のワイヤーをハイスロ化します。

で、具体的にどうやってやるのかですが、もちろん市販のスロットルコーンを……(冗談です)

 

ハイスロの原理は小さい円を回して、繋がった大きな円を回す事で、巻き取り径を増やし、少ないワイヤーの引きで大きくワイヤーを引けます。

 

というわけでスロットルコーンのハイスロを担うパーツを作ります。

 

この加工方法は秘密にしようと思っていましたが、公開しますw

 

扇型の計算で、扇の弧が16mm動くと同心円で半径が違う扇の弧が28mmの中心角を求めます

 

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いやー数学で扇とかやりましたけど、まさかこんなところで使うなんて思ってなかったですねほんと

 

で、計算した結果

半径10mm、中心角91°、弧の長さ16mm

と出ました

同じ中心角で弧の長さ28mmの半径を逆算すると18mmと出ます。

 

つまり半径10mmの円と半径18mmの円をくっつけて、10mmの円を91°回すと18mmの円は外周が28mm分動くという訳です

 

あとはこれをアルミ板で作るだけです。

 

紙に円を書いて試行錯誤します

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これではスロットルワイヤーのタイコが入る部分と外周までの距離が短すぎて千切れる恐れがあるため、1mm円を大きくします。

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これで設計は終了です。

次に予行演習として、段ボールで原寸大の完成品を作ります。

この図の通りに切って、穴は丸棒ヤスリで開けます

完成品がこちら

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3.0とか書いてる文字は関係ないですw

チャンバーの設計してた時の残り物を切って作ったんでw

 

外周にあるタイコ穴は直径6mm

真ん中にある穴のうち外側2つは直径4mm

中心の穴は直径5mm

 

です。

 

さて、ここまで出来たらあとはアルミ板を切っていく作業になるのですが、作る円の内最小の円は半径10mmの円のため、切ってから穴を開けると大変です。全ての円の中心に3つ穴を開けるため、最小の円なんかもうギリギリです。

 

アルミ板にレイアウトを取ってから、切る前に穴を先に開けます。

 

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このように軽く下書きを書き

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ハンドドリルで開けていきます(友達に感謝)

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そしてグラインダーでカットしてもらいました。

初めてリアルで音聞きましたが、爆音ですね…パチ屋の100倍うるせえw

大方カットが終わったらアマゾンで買った金切り鋏倍力型で円の周りを切っていき

微調整は棒ヤスリで行います。

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そして完成!!

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ここまで完成すると、あとはワイヤーの長さを現物合わせします。

このワイヤーは自分の場合メットインの鍵が壊れているので、そこにステーを追加し、装着しました。

それ以外の場所として可能そうな所はリアタイヤの上辺りですかね

 

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このように装着したあとは、ワイヤーの長さを現物合わせで作ります。

みすかは卓上ボール盤や万力を持っていないため、タイコ中央に穴を開けてワイヤーを入れる方法が出来ません

なので、細い方のワイヤーを切って調節します。

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ワイヤーはんだ付けに関しては調べるといくつか出てきますので、そちらを参照ください。

フラックスを染み込ませて、ワイヤーを口で咥えながらはんだ付けしました笑

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はんだ付け後、頭の部分をヤスリで削り落として完成です

バイクの近くにコンセントがあればすぐ解決しますが、大体で寸法をとって帰って来てはんだ付けするので、何回やれば終わるかなんてわかりません

合うまで繰り返します。

 

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何度も繰り返したあと32cmと40cmぐらいでつけるのを試しました。

円盤からキャブまでの長さは32cmで良かったですが、40cmの分岐から円盤に当たるワイヤーは、取り回しが最短ルートになり、メットインが収まらないため、急遽オイルポンプのワイヤーと交換して再加工しました

 

ここまでくると、細かい修正を永遠と繰り返して付けるので、説明することはもうありませんw

もし同じことをする方がこれからいるなら…頑張ってください。

 

円盤はワイヤーと平行にしないと、ワイヤーが切れてしまいます。

 

これで取り付けは完了です

ニッパーや真鍮パイプ、ハンダやステンレス用フラックスなど色々買って5000円ぐらいかかりました。

工具を持ってる人なら、アルミ板と真鍮パイプさえあればあとは加工するだけなので、2000円もかからないでしょう。

 

みすかはもう疲れました。

かれこれ1ヶ月ぐらいかかってます。

最近バイトが再開され、オンライン授業もあるため、やりたい事に時間が割けなくなってきました(それが普通)

 

それと冒頭にも書いた通りpwk28の分離給油記事は初めてじゃないんでしょうか?

いくら探しても出てこなかったのでね。

 

それではまた!!